ルート66 04/04/01 その1
61頁 アリゾナ州地図
 キングマン観光

後になって映画『華氏917』を見たとき、子供を教育するのに全米一の劣悪な環境だとあったキングマン。
でも、この旅行中にはそんな感じはまるでありませんでした。


アリゾナというとサボテンを思い浮かべます。
上と左の写真のサボテンは、
宿泊したモテルの前庭にあったものなのですが、
何と言っても左側のサボテンが
アリゾナの象徴のような気がします。

できたら、群生しているところを見たいと思うのですが、
たぶんアリゾナの南部にいかなければ、
群生は見られないような気がします。


宿泊したのは、キングマンの外れでした。
町中に向かって進んでいくと、ウェルカム・ボードがありました。
日本でいう商工会のような組織の看板だと思います。

これも給水塔なのでしょうか。


町に入ったところで、ハーレー・ダビッドソンの広告がある建物がありました。
よく見ると、なかなか興味深い!
ハーレー・ダビッドソンというと1200ccとかの大型バイクのメーカーですが、
いわゆる自転車に原動機がついたものを、かつては作っていたのですね。
下の写真は、ハーレーの広告のある同じ建物の反対側です。


モハベ博物館を探してうろうろしていたときに見つけた建物
遊び心があってなかなか!


モハベ博物館の前に、ゆうに3mはある憧れのサボテンがありました。
もうそろそろアリゾナともお別れだけど、見られてよかったと思います。
モハベ博物館に入ると、古いピアノを調律している人がいて、ちょっと音を聞いてみたかったのですが、
少し待っても駄目そうだったので、諦めました。

モハベ博物館で日本語で書いたグランド・キャニオンの写真集をいただきました。
毎日英語を読んで、話しての生活で、それほど不自由に思わなくなっていましたが、
「日本語で書いてあるのは、楽だなぁ。」と改めて思いました。

モハベ族の襟飾り モハベ族の財布

アリゾナ博物館には先住民の手芸品等があって、
面白かったのですが、特に興味を引いたのは、
第2次世界大戦で使われた飛行機を
売っているという広告です。
同行者が見に行きたいと場所を見ると、
キングマンでのことのようです。
詳しく係の人に聞いたのですが、
「それはもう以前の話。現在はやっていない。
でも、もし見たかったら
フェニックスに行けば見られますよ。」


ということで、諦めました。
ワラパイ(アパッチ)族のネックレス

キングマンには、ルート66博物館もあるというので行ってみました。
モハベ博物館と入場料が共通になっています。


何と言っても面白かったのは、かつて人々が、移動した様子を実物大で再現したもの。
幌馬車の時代、トラックの時代。
細かいところまで再現してあって、キングマンを訪問する方には必見です。
ここでは、珍しく「日本人ですか?」と声をかけられました。
この旅行中、「韓国人ですか?」「中国人ですか?」と聞かれることが多かったように思います。



あと興味深かったのは、ルート66の旧道を書いた地図です。
細かく書いてありますが、多くはインターステートに飲み込まれたり、道路閉鎖になったりしているのでしょう。

もちろん、名前を変えて現役バリバリで働いている部分もあるようです。

こういう写真の写真を撮るのは、あまり簡単ではありません。
照明が反射したり、ピントがぼけたり、暗くて写らなかったり。

比較的うまく撮れたのをサンプルとしてお見せします。

カリフォルニア・ルート66博物館(ビクター・ビル)にある昔のキングマンの写真

 山越えの道に突入

キングマンを出ると、突然砂漠になり、狭い渓谷をルート66は走ります。
気が付くと、インターステート40に並んでいましたが、並んでいたのはそれほど長くはありませんでした。


キングマンを出てカリホルニアに向かうためには、山越えの道を通らなければなりません。
難所だとされていますが、都市の車がビュンビュン通る道よりずっと快適だし、安全だとも言えます。
期待に胸が膨らみます。

こんな看板に出会うと、否応なしに興奮します。

なんの変哲もない道のようですが、両脇に黄色い花が咲き乱れ、なかなか美しい景色が楽しめます。

かつてのルート66は、モハベ郡ルート10に変身しました。



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