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セントルイスに入るためにミシシッピ川にかけられた
橋は何本かありますが、私たちは間違って、
一番上流の橋、つまりインターステート70を通って
ミシシッピ川を渡ってしまいました。
間違いに気が付いて、自分たちが今いる地点を
確かめるためにデニーズに入って一服し、
ガソリンも満タンにし、心を落ちつけました。
時計は午後4時を回っています。
戻る途中に橋の上から
撮影したのが左の写真です。
この橋は、チェイン・オブ・ロックス橋と言って、
1929年に開通し、1968年に閉鎖されたものです。
しかし、歩いて渡ることはできるとか。
インターステート70の橋より下流にあるこの橋は
ぜひ行かなければなりません。
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インターステートから見るチェイン・オブ・ロックス橋 |
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かつては、アメリカのメインストリートの一端を担っていた橋は、 今は歩いての通過は可能になっていますが、 橋のたもとに、「車上狙いがいるから、気をつけろ!」という市当局が作った看板がありました。
セントルイスは、危険地域もある都市だと聞いていたので少し緊張しました。
歩いて橋を渡ろうと思っていると、橋の上に3人の人影。他には人っ子一人いません。
高校生がゆっくりと橋を渡って遊んでいるという感じです。 緊張しました。相手は3人、こちらは2人。
近づいて来て分かったのですが、一人は母親のようでした。
それで少しほっとして、彼らが通り過ぎてから車から出て、橋の上を歩きました。
歩きながらも、彼らが戻って来るのではと心配し、車の方をちらちら見ていました。
戻って来た!と気が付いたので、走って車に戻り、すぐに車を発進しました。
考えようによっては、その人たちに対してとても失礼な話ですが、 気をつけるに越したことはありません。 |
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この先にチェイン・オブ・ロックス橋が |
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チェイン・オブ・ロックス橋は車は入れない!
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右は、カリフォルニア・ルート66博物館
(ビクター・ビル)所蔵の
チェイン・オブ・ロックス橋の絵。
reproduction of pen &ink drawing by Bob Waldmire
と下の方に書いてあります。
チェイン・オブ・ロックス橋がもっと先の方で
折れ曲がっていたかどうか、確認しませんでした。
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この絵は、ルート66マガジン1996年冬号の
表紙になりました。
作者はルート66を記録し続ける
ボブ・ウォルドマイヤーです。
Chain of Rocksを含むセントルイスのルート66は
度重なる路線の改良に伴うルートの変更で
解りにくい場所の一つです。
Chain of Rocks Bridgeがルート66として
使われる様になったのが
1936年の事で
1950年代には再び路線の変更が行われました。
このいきさつはルート66マガジン1996年秋号に
掲載されています。
談 山本 喜一 |
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とにかくミシシッピ川を渡らなければならないので、
チェイン・オブ・ロックス橋より更に下流のヴェニスという
地点にある有料橋を渡ろうと思い、行ってみました。
ところが、この橋は閉鎖になっていました。
では、どうするか?
更に下流にインターステート55と70が合流した
橋があるので、それで渡ることにしました。
これで、イリノイ州とお別れです。 |